仕事手帳活用術~バイブルサイズ編

 
ASHFORDがお届けする手帳活用術。
今回は手帳の選び方、効果的な使い方書き方をこの方にレクチャーしていただきました。
もっとも一般的なシステム手帳サイズ、バイブルサイズでのご紹介です。
 
文具ライター 小日向 京 さん
「趣味の文具箱」に文具記事を連載、著書に「考える鉛筆」「惚れぼれ文具 使ってハマったペンとノート」がある。
システム手帳歴は30年超というロングユーザー。
 
仕事テンションを上げる~記述力とイメージ力
 

 
システム手帳の強みは「電源のいらないカスタマイズツール」であることです。
 
ビジネスシーンでは、書類作成をはじめメールのやりとりやオンラインでの共有スケジュールなど
コンピュータデバイスでの作業が必須となっていますが、
「手作業による利点」が生かされる場面はなおも多いものです。
 
たとえば会議や打ち合わせ中のちょっとしたメモやアイデアのひらめきなどは、
その時すぐに書いておくことがものをいいます。
 
大切な言葉や思いつきがふいに目の前へ現れた時、
それが通り過ぎてしまわないうちに即記録する速さは、手書きが群を抜いていることでしょう。
 
もしも手帳を開くワンアクションさえ時間が惜しまれるようなら、
そのあたりにある紙や付箋に走り書きしてしまってもOK。
 
それをリフィルに貼っておけば、システム手帳は情報の仮置き場となり、
いずれその1枚が必要になる場所へ移動できます。
実際私は会食の場で紙ナフキンや箸袋へとっさに書いてしまうことがあり、
それをマスキングテープでリフィルに貼っておいたり、パンチで穴をあけてそのまま綴じてしまったりもします。
 
仕事の周辺の持ちものによる視覚効果にも、システム手帳は静かな威力を発揮します。
服装を選ぶ時に、今日は純潔な白いジャケットにしようとか、
活気あふれる赤をさし色に取り入れようとか考えるのと同じような感覚で、
システム手帳を外見のイメージ戦略の小道具に使うのは一案です。

 


上の写真は、イシュー バイブル 19mm [7195] パープル

シックなボルドー寄りのパープルは、ラウンジでの打ち合わせのテーブルで革張りのソファのような心地良さを思わせます。19mm径のリフィルをたっぷり収納できるリングには、資料を挟んで参照するのにもぴったり。
相手との対話でも、柔軟な発想を手助けしてくれそうです。

 


こちらは、マイミクスチュア バイブル 15mm [7229] ラスタ

チョコレートブラウン革のジャケットを開くと、内側には明るいブラウン革とのコンビ配色になっているところに遊び心があり、15mmリングで重すぎない紙束のまとまりになるのも軽快です。
その個性は、あなたにしかできない仕事があることを演出してくれるでしょう。
 

そして、フォーマルなブラック革にカチッとしたコーナー金具の組み合わせが
スマートな堅実性と屈強さを示してくれるのは、レクタングル 11mm [7258] ブラックです。
 
性別を問わないクールなたたずまいは、仕事鞄とコーディネートして硬派に決めたくなりますね。
リングは11mmと薄口なので、リフィルの中身は随時更新して決断力を発揮したいところです。
 
今回紹介しているのは、すべてバイブルサイズのシステム手帳です。
 
バイブルサイズのリフィルは、天地170mm×左右95mmの大きさ。
感覚的には幅広の長財布のようで、1ページ1案件のまとまったメモや箇条書きに向きます。
 
アシュフォードのバイブルサイズリフィルの中でもとびきりゴージャスな、
小口にローズゴールドが輝く縁取りが施されたメモリーフ 6mm罫 ローズゴールド BIBLE [7660] は、書き心地も抜群です。
 

クリーム色の紙はやわらかでインク映えがし、革表紙に映える美観と丈夫さを兼ね備えています。
ここぞという打合せや、大事な記録に使うとテンションも上がること必至。
万年筆を走らせる書き味の良さから、記述も充実していくようです。
6mm間隔の横罫はところどころ1行あきに書いて、あとから色鉛筆などでマーキングすれば、
目当ての情報をピックアップしやすくなります。
 

また横罫とともに仕事の場面で役立つのが、ログリーフ BIBLE [7710]
タイトル・日付・通し番号にマージン欄がついた2mm方眼の用紙は、
会議や打ち合わせ、ブレーンストーミング時に効果あり。
 
冒頭で触れた、日頃あちこちで書いた紙片メモの仮置き場にして、
そこから派生した思いつきを記すのにも合います。
マージン欄には本文の要点をまとめておくと、読み返す時にもスピーディーに把握できて効果的です。
追記をしながら1項目1枚のリフィルでまとめていくと、あとから情報カードのように順番を並べ替えするのも楽しくなりますね。
 
このように、仕事の場面でシステム手帳が活躍する機会は盛りだくさん。
プロジェクトに合ったリフィルで記述力をつけ、外観の美しさと耐久性の良さで自己イメージ力を高めることは、
私たちの仕事をより意義深いものにするのではないでしょうか。