ASHFORD Story_5 / レザーリフィルパッドはシンプル化することでシステム手帳の機能を超えた大人の落書き帳

連載「ASHFORD Story」では、アシュフォードのシステム手帳とその背景にある物語を熱く語りながら、無限に広がっているシステム手帳の楽しさをお伝えしています。

今回は、新時代の軽快な「リフィルパッド」を本革で作った「レザーリフィルパッド」です。

リフィルパッドは、リング金具とベース部を差し込み式にして、綴じたままのリフィルをまるごと着脱できるアシュフォード独自のメモツールです。

ライフオーガナイザーやポーチ型のシステム手帳のポケットに差し込んで、適宜着脱して取り出すなど多彩な使いこなしができます。リフィルパッド単体は、一見するとシステム手帳の中核となる「書く機能」だけを分離、独立したシンプルなパーツに見えます。

実際、土台とリング金具だけのシンプルな構造ではありますが、シンプルだからこそ活躍するシーンを一気に拡大してくれるのです。シンプル化することでシステム手帳の概念を超える“引き算の美学”がリフィルパッドには潜んでいます。

このリフィルパッドを本革で作ったのが「レザーリフィルパッド」です。

道具のデザインには、理屈抜きのかっこよさが必須です。流線型をしたスポーツカーを目にした瞬間に「これをかっ飛ばしてみたい!」と思う。大きな金ペン先を付けた万年筆を目の当たりにすると、すぐに「これで書いてみたい!」と手がうずうずしてしまうもの。単なる装飾や過剰なデコレーションもデザインの一種ではありますが、行動を促す道具の美しさ(=かっこよさ)は機能から湧き出た形が生み出すもの。

レザーリフィルパッドは、取り出したらすぐに書き留めることができる機能が最大の特徴です。この機能はリフィルパッドと大きく変わりません。しかし、本革を採用したことで、筆記の安定感、ホールドのしやすさという書く動作をしっかり支える機能が加わっています。そして熟成する上質なフルタンニン鞣しをした牛革を使うことで、従来の樹脂製リフィルパッドとは佇まいが一変しています。

多彩なリフィルを使い分けることができるシステム手帳は「書く=考えるツール」として有用です。アイデアをどんどん書き出して、リフィルが蓄積したら、一度リングから解放して目の前に広げてみる。そして目的に最短距離にあるアイデアを書いたリフィルを選んで、優先順位に従って並べ替え、不要なリフィルは省いて綴じる。このようなアイデア出しにはある種のパワーが必要です。モチベーション(=考える動機づけ)といってもいいでしょう。

モチベーションを盛り上げるには「書いてみたい!」と思わせるデザインと佇まいが必須です。シンプルな佇まいが持つ主のモチベーションを上げ、「書く気を引き出す落書き帳」がレザーリフィルパッドの裏コンセプトなんです。もちろん、まじめなアイデア出しだけではなく、遊びの落書き(これも良質な文具にこだわる私たちには楽しい行為ですよね)をする時にも心持ちを盛り上げてくれます。本革を採用し、純正カバーを準備したことで、レザーリフィルパッドは使う場所を選ばない端正なメモツールとして活躍するのです。

レザーリフィルパッドは、思考をリフィルの上で縦横無尽に広げていけるようにサイズはA5とHB×WA5の紙面が広い2サイズをラインアップしています。以下のような、基本となる土台と、カバー、ペンホルダーの3つのパーツで構成されています。

○レザーリフィルパッド マット
本革のしっかりした土台にリング金具を取り付けています。リフィルを綴じるメインパーツです。

○レザーリフィルパッド カバー
リフィルパッドにカバーを取り付けたい時に活用できる着脱が自由なカバーです。

○ペンクリップホルダー
ペンのクリップ部を使ってリフィルパッドにペンを固定するホルダーです。

これらの3つのパーツは、別々に購入ができます。レザーの色は5色あるので、自分好みの色をそれぞれ選んでコーディネートを楽しめます。組み合わせのパターンは125通り! 書くモチベーションが上がる自分好みの配色を楽しく選んで、自分だけの1冊を組み立ててみてください。

「レザーリフィルパッド マット」はメインのパーツです。ベースの革は経年変化が楽しめるフルタンニン鞣しをしています。かなり厚め(約3mm)の一枚の牛革を使っているので、安定した平面で筆記ができます。立ったままで書く時も片手で固定するだけでしっかり書き込むことができます。

高級モデルで採用している金属製のリング金具を採用。リング径は15mmで、十分な枚数のリフィルを綴じることができます。

「レザーリフィルパッド カバー」は、着脱が自由にできる専用カバーです。カバーは手帳の顔ともいえるパーツ。こちらも経年変化を楽しめるフルタンニン鞣しをした本格的な牛革です。

一見するとシンプルな一枚革のように見えますが、リフィルパッドの機能を向上させる「折れ漉き」という加工をしています。

折れ漉きは、革の厚さに対して溝を作るように薄く漉く加工のこと。カバー全体にはしっかりとした厚みをもたせ、カバーの開閉をスムーズにするために一部分を薄くしています。一般的なシステム手帳のカバーでも開閉の動作をスムーズにするために折れ漉きを加えていますが、レザーリフィルパッド カバーでも同じように丁寧な作り込みをしています。

レザーリフィルパッド カバーでは開閉をスムーズにするだけでなく、360度回転して背面にカバーを折り返すこともできます。リフィルパッドの特徴はリフィルサイズぎりぎりに作ってあること。

つまり最小限の面積があればそこに置いて、どこでも筆記できる。カバーの折り返し機能は、リフィルパッドの最大の特長を十分に生かす工夫でもあります。

カバーの裏側にはジョッターを配置しています。ジョッター(JOTTER)はシンプルなメモパッドのこと。意外ですが、100年以上の歴史がある伝統的な文房具です。アシュフォードでも多彩なサイズでジョッターの各モデルをラインアップしています。

1枚の用紙(またはリフィル)を固定しておき、取り出したらすぐに書く「即書き」にとても便利なツールです。このジョッターをカバー裏に配置することで、リフィルの見開き配置ができるようになります。記入したリフィルをジョッター部に装着すれば閲覧しながらメモを書き込むこともできます。


レザーリフィルパッド カバーの着脱はとてもシンプル。綴じたままのリング部にカバーをはめ込み、次にリングを開いてカバーの上にリフィルを重ねて綴じるだけ。リフィルの束を使って固定する超シンプルな綴じ方なので目的やシーンに合わせて、カバーあり・なしを選ぶことができます。

「ペンクリップホルダー」はリングに装着してペンのクリップを固定するアクセサリーです。薄型の作りなので軽快に装着できるのが特徴です。

25mmなど大口径のリングを持つシステム手帳でペンクリップホルダーをリング内側に配置すれば、細身のペンをスマートに手帳に沿わせて固定することができます。上写真はプレスコット(バイブルサイズ)の25mmリングに装着した状態です。ホルダーは薄作りなので、スマートに装着が可能です。

リフィルパッドに本革を導入し、着脱が簡単なカバーを装着するレザーリフィルパッドは、システム手帳が秘めた機能をさらに拡大するシンプルかつ強力な新しいメモツールです。書きたい時にさっと取り出して、すぐ書ける気軽さ、軽快さは従来のシステム手帳とは別次元の感覚です。大人の上質な落書き帳として、ぜひ気軽に使ってみてください。

 

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リフィルパッド マット リフィルパッド HB×WA5 15mm

レザーリフィルパッド マット リフィルパッド A5 15mm 

レザーリフィルパッド マット リフィルパッドカバー HB×WA5

レザーリフィルパッド マット リフィルパッドカバー A5 

レザーリフィルパッド マット ペンクリップホルダー

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